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山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会活動報告~広大な海を保全するために~

「指宿市山川の漁港に〝アマモ場=海のゆりかご〟を再生」

 

2025年5月20日(火)、「山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会」に参画している会社様とともに

アマモの成長を確認する観察会に弊社から2名参加致しました。

ここで「ブルーカーボンプロジェクト」とはどのようなものか、ご紹介させてください。

 

 


失してしまう藻

藻場が消失する現象「磯焼け」は、温暖化による海水温上昇が大きな要因の一つです。

海水温が上がることで、本来冬場は海藻を食べない植食性魚類の活性が低下せず、

海藻を食べてしまうようになってしまいました…

その他にも、陸地(川)からの栄養供給や水質の悪化など

様々な要因が絡み合う複雑な現象ですが、

磯焼けとは、海の生態系のバランスが崩れている証といえます。

 


 

そこで弊社も参画している「山川地区ブルーカーボンポロジェクト協議会」では、

山川の海を守るため、アマモ場再生への取組みを進めております。

 

 

アマモは、光合成により二酸化炭素を吸収して酸素をつくる点で注目されています。

近年水質を含めた環境の悪化、魚による食害などで、

大幅に減少していることを憂慮して、全国でアマモ場再生の取り組みが盛んになっています。

 

 

アマモとは?

アマモとは、光が届く浅瀬に生息する海の植物=海草(うみくさ)の一種。

アマモが密生するアマモ場では、海水の流れが穏やかなため、稚魚にとって餌となるさまざまな小動物が集まり、​ゆらぐアマモの葉のおかげで天敵から身を隠すことができます。

 

稚魚にとって安全で育ちやすい場所、アマモ場。多くの魚介がここで生まれ、ある程度の大きさまで生育することから「海のゆりかご」と呼ばれています。

 

 

 

 

このプロジェクトでは、アマモの種をまいたマットの造成やそのアマモマットを海中に設置するなどの普段することができない様々な体験ができます。

 


ブルーカーボンとは?

海の生態系が大気中の二酸化炭素(CO₂)を吸収し、長期間にわたって炭素として蓄える仕組みや、その炭素のこと。
ブルーカーボン生態系として、海草藻場、海藻藻場、湿地・干潟、マングローブ林などが挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれる。


 

多様な力が、みんなの未来をつくる

山川の海の再生は、地球全体の海の未来へとつながっていると信じ、

異なる分野の知恵と情熱を重ね、私たちは持続可能な海の明日を共に目指します。

海の「今」と「これから」を知ることができる素晴らしい企画に

山川造船鉄工株式会社では、引き続きプロジェクトに参画し、

地域の環境に配慮した活動に取り組んでまいります。

※参考※

海のゆりかご山川ブルーカーボンプロジェクト | YAMAKAWA MOTHER SEA | オフィシャル